長良家<5>


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ビシャビシャになりながら、シャワーの水漏れを直す忍。





あーあ、壊したな〜





忍「俺が壊したんじゃない!使おうとしたら壊れてたんだ!」

いろんな意味で濡れ衣着せられてお怒りのご様子。





ところで、影が薄いながらも働き者の佑輔。
さりげなくゴミを出したり

「(誰もやらないんだもん。臭くてしょうがない)」





暗い中露店風呂の掃除をしたり

「(僕は入れないんだけどな)」





外で酔い潰れ寝てしまってる妹を介抱したり

「お前またその徳利空けたの?」


※未成年の飲酒は人間界の法律では禁止されています





今日はそんな健気な長男の誕生日。
家族全員揃ってからケーキを用意したかったので
父の帰宅を待ちつつ、しばらく客人たちと歓談タイム。

佑輔「お母さん、Aの成績表もらったよ」
妙子「あら、頑張ったじゃない!おめでとう」





以前公共区画で忍にチップをくれたリオード氏も来てくれました。

リオード「本物の海はテレビで見るよりずっと綺麗ですよ」
     「海の中ではたくさんの魚と泳げるんです」
  佑輔「へえ〜そうなんだ!今度連れてってもらおっと」
   珠緒「宿題終わらなきゃケーキが食べられないなんて…」





ようやく忍が帰宅。
同僚の誘いを断るのに必死です。

忍「悪いが今日は息子の誕生日なんだ、今度付き合うよ」





妙子「みんな揃ったわね。じゃ始めるわよ〜」

ロウソクに火をつけ、準備は万端。
来客も全員集まって注目です。

佑輔「(いい成績で成長できそうでよかった〜)」





「ヒュー!おめでとー!」
「いいぞ〜がんばれ〜(何を?)」

ギャラリーが盛り上がりまくる中、いよいよ主役が壇上へ。
壇上ってか、踏み台ですね。でもこの便利な踏み台ともお別れ。





佑輔「1,2,3…ちょっとロウソク多くない?」

なんて憎まれ口ききながらも、フーーーッとな





ギャラリー「ワアァァァァァ」

大盛り上がりです。すごいなぁ。
珠緒のときも賑やかにやってあげればよかったです





佑輔「それじゃいくよー」

キラキラリ〜ン





「大人の階段の〜ぼる、っとな!」

うしろの女児たちのワクテカ顔がいいですね。





ポーーン
無事十代に成長です!

珠緒「キャッホー!お兄ちゃんすごーい!」

珠ちゃんあんたすんげえ跳んでるよ





佑輔「ふう。とりあえず腹減った〜」

さっそくケーキを食べながら、リオードに無茶ぶり。

  佑輔「さっきの海の話だけど、そこでウフフもできる?」
リオード「え、それは知りませんが…」

十代になっても相変わらず欲望丸出しなんですね





妙子「もう子どもじゃないんだから、宿題は自分でやりなさい」
佑輔「(難しくてわからないから手伝えないって言えばいいのに)」

佑輔ー、うしろうしろ!
真智子さん(見境無しのロマンス願望)に狙われてるよ!

真智子「(ふーん、なかなか可愛い子になったじゃない…)」
全力でにg(ry





髪型を変え、黒ぶち眼鏡をかけました。
願望は家族願望に。
佑輔、青春時代の幕開けです。


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