風間家<4>


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晴れて恋人同士となった紗矢香と佑輔。
場所を移し、キックバックで遊び始めました。
なんて健全!





健全じゃないギャラリーがいますが…
志鶴に連行されたんじゃなかったのか?





しばらくじっと見ていた愁ですが

「オラッ、てめーか!俺のサヤちゃんを取りやがって!」

あわわわわわ





「おいコラお前、わかってんだろーな?」
「あ?え?ちょっ…いいい痛いって」
「(このヒト誰?てかなんで裸?)」

いきなり見知らぬ男に理不尽な扱いを受ける佑輔。
それにしても、愁の愉快そうな顔…
こりゃ根っからのサディストですね。





「貴方たち、こんな時間に外で騒ぐんじゃありませんよ」

またもや母登場。意外と神出鬼没です。

「おや、見かけない子ね。どなたかしら?」
「えっと、紗矢香さんとお付き合いさせてもらってる佑輔といいます」
「あらあら、紗矢香の…これはこれは」

志鶴さん、なかなか好印象を受けたようです。
まぁ同じ年頃の自分の息子があんなんじゃ(ry

「赤ちゃんはまだよね?そうよね…私は早く孫がほしいのだけれど」

ついさっきカポーになったばかりの学生に何を言うか





とりあえず中に入れ、と志鶴に促され、2人は室内へ。
愁は服も着ろと言われました。そらそだ。

「まあまあ、さっきは悪かった。だが俺はまだ許したわけじゃない」
「お前が俺とサヤちゃんにとってふさわしい男なのか」
「俺がじ〜〜っくり見極めてやるから覚悟するんだな」

えれー上から目線。
彼女にこんな兄貴がいて、嫌がらない男なんているんでしょうか?
しかも発言が不審だし。

佑輔「(…なんで『俺とサヤちゃん』って言ったんだろ)」





 愁「今度俺ん家引っ越しするからよ、お前手伝いに来い」
   「荷物多いから大変なんだぜ。朝6時集合な」

きみたちシムは引っ越しの時はなーんにもしなくていいんですが

佑輔「そうなんですか?僕でよければ行きますよ」
   「でもなんで引っ越すんですか?この家広くて綺麗なのに」
 愁「いや、広すぎんだよ。弟と母さんがいつも迷子になんの」
   「てかこの建物がもともと住宅じゃねーしな」
佑輔「はぁ…でも引っ越し楽しみですね。僕、新居の匂い好きで」





「はぁ?新居の匂いって(笑)お前、変なヤツだなー」

フェチっぽい発言したら変態に気に入られたようです。
しばらく男同志で語り合っているうちに、かなり親しくなった2人。





 愁「おう、お前ならサヤちゃんを任せてやってもいい」
   「これからは俺のことを『お義兄様』と呼んでくれ」
佑輔「いやお義兄様はちょっと…愁さんでいいですか?」

単細胞な兄、会ったばかりの男に大事な妹を任せる宣言。
風間家の夜はこうして更けていったのでありました。





翌朝。
出勤前の御影、朝食はレンジでチン。

「あっ、ここ汚れてるじゃない。ちょっと拭いとこう」

調理中に目を離して大丈夫なんでしたっけ?御影さん。
ちょっと嫌な予感が…





案の定、出火キターーー

「いやあああ!なんで?なんで燃えるの??」
「わわわ私こんな格好のまま焼け死ぬなんて御免よ!」

パニックになる御影。
駆け付けた消防士、腕がおかしいけども仕事は早かった。





消防士「頼みますよ、風間さん!」
    「全く、レンジで出火なんてどんだけゆとりなんだか…」


プッ、ゆとり扱いされてやんの

「 何 よ 」

…なんでもありません、ハイ





「何よあの消防士!ムシャクシャするったらないわ」

イライラしたまま出勤し、イライラしたまま退勤。
まっすぐ家に帰るのもイヤなので

「よし、ラウンジ行って踊りまくってやるわ」

とのことでフタモラウンジへ。





ひとしきり踊った後、なぜか皿の片付けを始めてしまいました。
大してきれい好きというわけでもないのに、なぜ…
しかし、何やら店内の視線が気になる様子。

御影「(みんな私のこと見てる…?)」
老女「今日、どこかでサイレンが鳴ってたのは何だったのかねえ」

ドッキーーン





「(ま、まさか今朝の火事のことがもう広まってるのかしら?!)」

表向きは平静を装いつつ、内心バクバクで立ち去ります。
皿を持ったまま。やっぱりテンパってるな。





しかし店内の誰もかもが御影のことを見てるのは確かなようで…
どうにもいたたまれず、ひとりで来ていた男性を捕まえる御影。
店を出るんじゃなくて喰ってかかるとは…

  御影「そこのあなた!ちょっとこっち来なさいよ」
黄シャツ「え、オレ?」





黄シャツの男を2階に呼び出し、いきなり問い詰めてます。
ちなみに彼の名はセバスチャン。

 御影「あなた、消防士から何か変な話聞いてないでしょうね?」
セバス「消防士?なんのことだかサッパリなんだけど」
 御影「じゃあなんで皆で私のこと見て笑ってたのよ!」
セバス「皆って言われてもね、オレは知りませんよ」
    「ただオレは、あんたがいい女だとは思ってたけど」

うひょ、なんですかこの男。いきなり口説きモード?





 御影「あ、あら、そうかしら?なんか疑って悪かったわね…」

言われた方もまんざらでもないんですね

セバス「しかし消防士ってのは何なんです?」
    「まさか、今朝の消防車ってアレ、あんたのとこですか」
    「随分派手にやったと聞いたけど、あんたとは知らなかった」
 御影「バレてる…ねえ、私ってことは秘密にしといて、ね?」

姉さん、セバスを口止めしたところで、多分愁あたりがバラすよ…





しかし口説かれたおかげでいい気分になった御影。
火事の噂の的になっていたとはいえ、ご機嫌で帰ってきました。

「あー、今日ラウンジ行って良かったわ。火事様々ね」

あんたも単細胞前向きねぇ…





「さ、忘れないうちに書いとかなきゃね〜」

最近小説を書き始めた御影、自分の経験をネタ帳にため込んでます。
完成はまだまだ先だけど、頑張っておくれ。

次回、風間家は新居に引っ越しです。


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