大江家<5>


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小学生になったのと時を同じくして、兄となった天路。
今回の主役はほとんど彼です。





「学校って、給食と休み時間が楽しいんだよな〜」

授業については、ノーコメント…ですよね
見たくもないけど一応成績表を確認。





「 ┐(´・ω・`)┌ 」

うん、最初のうちは仕方ないです。
スクールバスの運転手さん、ドンマイ!とでも言ってるんでしょうか。





「成績なんてし〜らねっと。それよりコレコレ!」

真っ先にキッチンへ向かった天路。お目当てはおもちゃのオーブン。
これ、誕生日祝いに買ってもらったものです。
使っていいのは宿題が済んでから、と郁乃に釘刺されていたけど

「気にしない気にしない!っつーかどうやって焼くんだっけ?」

火事にならないとはいえ、先行き不安であります





「まあやればわかるよな。まずは…粉?粉ってどれ?」

危なっかしくもゴキゲンな料理タイムが始まりました。





指でぐるぐるーっと混ぜて、ぺろっとやったら準備完了。
あとは焼くだけ…ん?

「これそのままでもうまいじゃん。もう食べちゃおうかな」

それじゃなんのためのオーブンかわからないよ…





「ジョーダンだっつの」

ちゃんとオーブンの中に入れてくれました。
あとは本当に焼きあがるのを待つだけ!
さあ、天路はちゃんと焼きあがりを待てるかな?





「……」

おっ、ちゃんとオーブンの前で待ってますね。
その調子その調子!






        あ っ 






マフィンほったらかしてどこ行ったんだ!
と思ったら。庭でレクシーさんとシャボン玉吹いてました。
(リカラーで本体が透明になってますね)

  天路「だって待ってるのめんどくせーじゃん」
レクシー「おやおや、天路坊っちゃんはせっかちなのね」
  天路「えー。どうせ火事にならないんだし平気だよ」
レクシー「そうねぇ、でもフライパンだとそうはいかないのよ」

さてさて、長男とシッターさんは暢気に過ごしていますが
実は今日はとあるイベントの日。





和泉「ようこそいらっしゃいました、校長先生!」

そう、私立校の校長を招待したのです。
仕事が済んだと思ったらすぐさま接待に追われる和泉。
頑張れ、父の力量が息子の進路を左右するんだ!





なぜか史哉を抱っこしたまま、部屋の案内をする父。

和泉「こちらが寝室です。子どもたちも一緒に寝ていますよ」
校長「ふむ、いい部屋ですね(この子を見る人は他にいないのか?)」

赤ん坊が気になって、和泉の話なんか聞いちゃいない校長。





父親が接待にひとり奮戦している頃、天路はまだ遊んでました。
レクシーさんはとっくに帰ったので、今度は他の客人と。

天路「ぶはは、おばちゃん、吹いてる時の顔やばいよw」
妙子「だーれがおばちゃんよ!口の聞き方には気をつけなさい」
天路「ミソジ越えたらおばちゃんだろ。若造りすんなって」
妙子「…っ!(ど、どうして30過ぎってバレたのかしら…)」

あの妙子を黙らせるなんて…天路、恐ろしい子!
というか妙子にはティーンの息子いるし、近いのはむしろ4(ry





そしてようやくマフィンのことを思い出した天路。
さすがに慌ててオーブンを確認しに行きます。

「ちょっとほったらかしすぎたな…大丈夫かな」


ブフォア


「うっわ、なにこれ?!ゲホゲホッ」

そりゃそうでしょう





「うえ〜〜まずそう…真っ黒じゃん」

オーブンから目を離すとこうなる、ってこと。
いい勉強になったかな?
ちなみに、天路はこのあとおいしそうに食べていました(笑)





SSが全くと言っていいほど無い状態ですが、接待も終了です。

校長「なるほど、なかなかユニークなご家庭だ。入学を許可します」

なんとか合格です!作り置きのおせちに助けられたんだきっとそうだ。
楽しそうな校長、このまままっすぐ帰るかと思いきや





浮くまでシャボン玉吹いてました。
肩のこる接待をこなした和泉も一緒にストレス発散。

和泉「先生、うちの息子をどうかよろしくお願いしますよ」
校長「はっはっはっ、お宅のお子さんならうまくやれるでしょう」

そしてまだいる妙子とサーボ。
このサーボについては、のちのちどこかでご紹介しましょう。





次回から天路は私立校に通います。制服です、馬子にも衣装です。
ところで今日一度も出てこなかった郁乃さん、なにしてたの?

「ぐぇ〜っぷ。あぁ、接待おつかれさーん」

…母がこんなんで子どもたち大丈夫なんだろうか。


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