長良家<9>


←<8>へ   <10>へ→



さて、前回バカンス先のホテルに到着した長良家御一行。





4名1室、2泊3日の小旅行です。
とりあえず、好き勝手に遊んでみよう!ということで





忍がチェックインしているその頃

  妙子「ねえ、妊婦でも行けるツアーってあるの?」
ガイド「だいたいどれでもイケるでありますよ」
 妙子「じゃあ何でもいいかな。オススメ行っとくわ〜」

妙子はツアーに参加するようです。
後ろでは、佑輔が現地のアフロ少年と盛り上がってます。





すぐにやってきたツアーのタクシーに乗り込む妙子。
そこへ着いてきた娘。

珠緒「お母さんひとりで行かせたら心配だよ」
妙子「平気だってば。素直に一緒に来たいって言えばいいのに」
珠緒「いやホントに心配だし」

しっかり者の珠緒、気楽すぎる母にはちょうどいい娘かも。





女性陣がツアーに出かけている間、残った2人は食を追求。

佑輔「とりあえず、ガイドブックに載ってた料理全部食べようよ」
  忍「いきなり全部頼むのか?俺は入るけど…お前小食だろ」
佑輔「父さん、普段僕が食事してる姿をちゃんと見てないでしょ」

佑輔、意外と大食漢らしい。
そりゃ10代男子だもんな…





ひたすら食べ続ける忍と佑輔の元へ、ツアーから帰還の2人が。

珠緒「川下り、すごい急だったな…お母さん大丈夫なのかな」
妙子「いや〜、楽しかった!もう一回行ってもいいわね」

娘の心配なんて知る由もなく、上機嫌の妙子。





佑輔「あ、お帰り。2人ともなんか食べる?」
妙子「たっだいま〜♪あーお腹すいた!一番おいしいのどれ?」
  忍「ガイドブックの人気で1位だったのがやっぱり旨いよ」
珠緒「私はお兄ちゃんが食べてるやつにする」
佑輔「これ辛いぞ?お前食えないと思うけど」
珠緒「お兄ちゃん、私がいつもチリコン食べてるとこ見てないの?」

みんな他人の食事のことなんて興味ないんですそうなんです





 妙子「つわりの時期が終わったから、食欲沸きまくりよ」
シェフ「お客さん、赤ちゃんの分もいっぱい食べてくださいですよ」
 妙子「そうね〜、じゃ次はこっちのお肉にしよっかな」
 珠緒「(…ホンットお気楽なんだから。うらやましいよ)」

なぜか妙子の席が替わってますがキニシナイ





「(あんなこと言ってるけどさ…お腹に赤ちゃんいるんだよ?)」
「(もうちょっと自分の体のこと考えてほしいよ)」
「(……私も大人になって結婚したら、赤ちゃん産むのかぁ…)」

母のでっかいお腹を間近で見ながら、いろいろと不安になる珠緒。
そして母の言動に、ついつい苛立ってしまう様子。
もうすぐティーンの彼女、思春期です。





「(…珠緒はいつまで赤ちゃんのこと気にしてるんだろう)」
「(あいつ、旅行中ずっとあんな感じでいるつもりか?)」

ナーバスな妹がちょっと心配になる兄。

「母さんは元々あんな性格なんだし、気にするだけ無駄なんだけどな」





というわけで、佑輔は珠緒を連れて海賊船へ。
旅行前から行きたがってたこともあり、めいっぱい遊ぶことに。

佑輔「ハ〜ッハッハ、俺様は船長だ!しっかりお宝を探せ〜!」
珠緒「お宝ですね!私が絶対見つけます!船長には渡しません」

海賊ごっこではしゃぐ兄妹。
すっかりご機嫌な珠緒は、砂浜で本当にお宝探しを始めましたとさ





夜になり、ひっそりと静まり返った海賊船に船長の幽霊が!
佑輔、最初こそ飛び上がって逃げ出したものの、すっかり仲良し。

佑輔「それで、捕まって海賊裁判にかけられたんですか?」
船長「バカなことを。この私がそう簡単に捕まるわけがないだろう」
佑輔「それじゃ逃げてるうちに難破して、今ここにいる、ってことか」
船長「そうだ。だが幽霊でいるのも悪くはないぞ。貴様もならんか?」
佑輔「いや僕はちょっとエンリョしときます」





船長「貴様も旅の者だったな。もうすぐここを去っていくのか」
佑輔「そ、そんな落ち込まないでくださいよ。また来ますから」
船長「貴様のことは忘れんぞ。友情の証に船歌を教えてやろう」

本当に長々と喋り倒し、友達となった船長に船歌を教わりました。





忍はマッサージやら温泉やらに明け暮れております。
あまり出歩かずに、とにかくひたすら体の疲れを癒したいようです。
日頃、薄給激務で妻の尻にも敷かれてるわけだし…

「あ〜、そこ!そこがぁぁぁイイのよぉぉぉ〜」





疲れを癒したいのは妙子も同じ。
でも、マッサージも温泉も海で泳ぐのもダメでした。
仕方なく、部屋でテレビを見て気を紛らわせてみたり。

「…わかってたけどさ。やっぱり妊婦だと制限多すぎてつまんないわ」

見てよ、この心底つまらなさそ〜な顔…





見かねた忍が、宝探ししまくって秘密の地図を発見。
子どもたちを置いて、妙子と2人で行ってみることにしました。

     〜 中 略 〜

いろいろあって、謎のシムから謎の箱をプレゼントされた忍。
妙子は少し離れたところでダンスしてましたw

忍「おぉ、これは妙ちゃんにあげることにしよう」


結局、それぞれの目的は達成したものの、不完全燃焼気味で帰宅。
2泊3日だと少し短かったかな…
家族全員で楽しんだのは料理だけだったしw





こうしてバカンスを終え、いつもの生活に戻ってきました。

「今度はお腹の子が大きくなってから、5人でリベンジしなきゃ」
「川下りももう一回行きたいしね!何より海で泳ぎたいわ〜」
「…それに、珠緒にもう心配かけないように、万端で行かなきゃね」

お気楽思考は相変わらず。
でも、妙子はちゃんと娘の気持ちをわかっていたようです。
危なっかしいけど、頼れるカーチャンであることには違いない。


←長良家<8>へ   長良家<10>へ→

inserted by FC2 system